オーブは完全。じゃぁ脳は?

脳ではない。とすれば残る可能性はもう1つしかありません。

認知症の霊が示すものは、オーブが知覚した感覚。オーブが記録した記憶。そして、オーブの中の人格と個性。それ以外にはないのです。

 

本来、オーブと脳は同期するけれど脳が認知症で同期できなくなったことで、オーブの中にしかない人格が現れた。逆にいえば、脳が故障しない限り表面化しない、起伏のない、その人のもう1つの人格。全てが正確で完全な記憶をもった人格。これがオーブの中にある人格なのだと僕は思います。 ただ、今お話ししていることについて、僕はあなたに客観的な証拠を示すことができません。 でも、もう1つだけ、あなたに気付いていただきたいことがあります。それを聞けば、あなたも、この話が事実かもしれない・・・と思っていただけるかもしれません。

 

脳や身体とは独立した、完全な知覚と記憶を持った存在。これは別に霊の話ではありません。思い出してください。あなたにもオーブがある。ということはあなた自身も、この特別な存在を持っています。

そしてもう1つ。あなたの脳はおそらく、今の時点で完全に機能していますよね? では、今この瞬間。あなたの中のこの存在は、いったい何をしているのでしょうか? オーブの中に閉じこもって淡々と記録だけしている・・・? そうかもしれません。でも僕は違うと思います。実は、この存在の働きの一部はとてもよく知られていて、ちゃんと名前もあります。それは「無意識」です。あなた自身の脳の中とは別にある、脳とは独立して勝手に働くもう1つの意識。そのままですよね。ただ、混乱させて申し訳ないのですが、無意識と呼ばれるものの全てがオーブによって生み出されている・・・というわけではなさそうです。脳の中だけでも、普通の意識とは別のことができる余力はあり、その能力の結果も広く無意識と呼ばれています。無意識のことは、かなり詳しく研究されていて、機能的にいくつかのレベルがあることも知られているようですが、おそらく、そのいくつかのレベルがオーブに依存しているのではないか・・・というのが僕の理解です。ただその一方で、オーブの働きには、逆に無意識にあてはまらない感覚もあります。たとえば「勘」と言われるような感覚や「虫の知らせ」とか「胸騒ぎ」と言われるような予言的な感覚がこれにあたります。これらの感覚については、またいずれ機会を改めてお話しします。

 

さて、長い長い長い脱線を終わらせましょう。元々の発端は、オーブの触手が、あなた自身の身体に触れた時、なぜ2か所に「触られた」という感覚が起こるのか? でした。触れた側のオーブの触覚と、触れられたあなたの皮膚の感覚が、別々に感じられるのはなぜか? これに答えるには、2つの事実を理解する必要があります。