オバケさん。あなたはどなた?

例えば、あなたの良く知っている方が亡くなって、霊になったとします。その霊と出会ったら、あなたは、その霊が、誰かわかるでしょうか?

 

答えは簡単です。わかります。霊も人と同様に、個性をもっていて、通常は、生前の亡くなる前のその方の個性と一致します。感情の起伏や、ものごとの考え方も同じ。つまり生前とほとんど差がありません。だから、あなたは、その霊が誰か、すぐにわかるはずです。

ですが、認知症の方の霊だけは、誰かわからないかもしれません。100%そうなるわけではないのですが、かなり高い確率で、異変が起こります。とても無機的な、感情の起伏がほとんどない、淡々とした反応の霊、個性を感じられない霊になることがあるのです。こうした霊はかなり独特の雰囲気があって、ちょっと不気味、あるいは、ちょっと冷たく怖い感じがします。僕は、子供の頃から、こういう霊がいることは知っていました。例えば、実はまだ小学生の頃、僕の名前をつけてくれた方の霊に出会ったことがあり、その霊がこの状態でした。僕をとてもかわいがってくれた方でしたが、亡くなる前の数年間は認知症になっていました。さらにもっと身近な例では、僕の祖母も同様です。僕が幼い頃には両親はとても忙しかったので、僕はほとんど祖母に育てられたといっても過言ではありません。僕はおばぁちゃん子でした。その祖母が亡くなる数年前から認知症になりました。どんどん壊れていく祖母を寂しく、悲しい思い出見ていたのを今も良く覚えています。その祖母が亡くなって、霊として接することになった時、僕は2つの点で衝撃を受けました。1つは、祖母の霊が亡くなる直前までの全てを知っていたこと。そしてもう1つは、祖母の霊に感情の起伏が感じられないことでした。表情は以前と同じ、とてもやさしく見えます・・・感覚的にも祖母であることは間違いない。でも何か違う。無機的・・・まるでロボットか、AIのような静かで淡々とした感じだったのです。

 

なぜ認知症の人の霊にだけこんなことが起こるのか?というより、この、霊になった存在はいったい何者なのでしょうか? 記憶は本人のもの・・・ですが、身体が本来もっている感覚を超えて、全て完全。とすれば、その感覚の元は身体ではないはずです。・・・もう、おわかりですよね。可能性は1つしかありません。