触れたのは「あなた」のほう？

あなたのほうから霊に触れる。

何が起こるのか、もう少しよく理解していただくためには、そもそも日常で、霊との遭遇はどのように起こるのか・・・それを時間を追いながらお話しするほうがよさそうです。

ということで、ちょっと想像してください。あなたは今、暗い夜道、住宅街にある路地を一人で歩いています。他に人の姿はありません・・・。よろしいでしょうか？

では、ここで質問です。さて、この場所に霊はいるでしょうか？　そんなことわかるわけない？　いいえ、答えは簡単です。ほぼ100%。必ずいます。別に暗い夜道だからとか、辺りにあなた一人しかいないから、というわけではありません。霊達は、「人の住んでいる場所」なら、どこにでもいると思っていただくのがよいと思います。でも誤解しないでください。僕は、暗い路地にはお必ず化けが出ます。と、言っているわけではありません。霊は確かにそこにいると思いますが、ほとんどの場合、触手も展開していない、単なるオーブの状態です。見える状態かどうかは霊次第なのでわかりませんが、いずれにせよ、そもそも、あなたのことを、気にもしていでしょう。

あなたが普段、道を歩くとき、そこには様々な人達がいるはずです。男性、女性、子供、若者、お年寄り、歩いている人、自転車に乗った人、急ぎ足の人・・・ほとんどが、知らない人たちで、挨拶することも言葉を交わすこともない。これと全く同様です。霊達もただそこにいる。昼も夜も関係ありません。それだけです。

ところで、あなたは一人で夜道を歩くのは平気ですか？　お化けなんかこわくない？　はいはい。でも夜道を一人で歩いていれば様々なことが気にならないでしょうか？　お化けじゃなくてかまいません。次の曲がり角に誰か潜んでいないだろうか・・・とか、後ろから足音が近づいて来てないか？　とか、今、窓から誰かこっちを見ていてたかも？　とか・・・。今、聞こえた鳥の声、なんか気味悪いぞとか・・・何でもかまいません。

でも、あなたが緊張して「周囲を気にしはじめる」と、それに応じて、あなたに、あなた自身も意識していない変化が起こります。

この時、あなたのオーブは、自動的に「戦闘モード」に切り替わるのです。