僕がこんなことをはじめた、最初のきっかけになった出来事。
今も、とてもよく覚えていて、祖母といっしょに商店街を歩いているとき、道端にうずくまった人の姿が「ピカ」っと見え、その人が大きな声で何かを叫んでいる声が聞こえたのです。本当に突然だったので、とても驚いて祖母にそのことを話しましたが、祖母は怪訝な顔をするだけで全然とりあってくれない。でも、それから、毎日のように同じようなことが起こるようになったのですが、やがて僕は、自分が感じ取れるのが、「少し前」の誰かの姿と「その思い」で、しかも僕にしかわからないということに気づきました。こんなことを繰り返すうちに、僕は、徐々に自分の感覚の操作に慣れ、同じ人の思考を探して路地をたどることに熱中するようになった・・・というわけです。
知らない大人の怒りや悲しみを探し出して喜んでいるというのは、就学前の子供としては、相当に奇妙だと思いますが、当時の僕には、宝探しの感覚だったのだと思います。ただ、このおかげで、人の残した思い・・・いわゆる残留思念を読み取るのは、ずいぶんうまくなりました。おそらく霊感を使いこなすには、使い方を学ぶことが必要で、僕は偶然それをしていたのだと思います。
さて、残留思念が、本当はどんなもので、人や霊達がそれをどんな目的でどう使い、また逆にどう読み取るのか。この話題は、あなたにもとても興味深いと思います。こちらはいずれ本文の中で触れることにします。