意識はどこに?

すいません。脱線が長くなりましたね。でももう少しお付き合いください。今お話ししていることは、知っているのと、いないのでは、この先を読み進めるだけでなく、今後の生活の中で、ちょっとした違いがでてくるはずです。

 

さて、あなたの触手があなた自身に触れる。なぜそんなことが起こるのでしょうか? ・・・実は単純なことです。例えば、あなたの指先に、何かあなたの嫌いな生き物・・・蛇とかゴキブリとか蜘蛛とかがいるのに気付いたら、あなたはどうするでしょうか? あるいは、何気なく触れた物が、ものすごく熱かったとしたらどうでしょう? そんな時、あなたは何かを考えるより前に、思わず手をひっこめて、その拍子に指先が身体に触れることがあるでしょう。これと同様のことが触手でも起こる。ということです。

 

何度かお話ししているように、触手には、周囲を探る感覚器のような働きがあるので、普段はあなたの周囲を囲むようにして勝手に動いています。この動きは、あなた自身がコントロールしなくても無意識のうちに行なわれています。何事もなければ、触手同志は触れ合うことはありません。が、この触手の動きは、時として、乱されることがあります。理由は指先をひっこめるのと同じ。何かに反応するためです。指先の動きは、まずあなたが指先のゴキブリを認識し、その結果、瞬間的に脳が指示し、指が動きます。また熱いものでは、いわゆる反射神経の結果で動くこともあります。こうした点も触手も同様です。あなたが周囲の物音などに驚くとそれ反応して動くこともあるし、周囲を探っていて何かを見つけ、反射的に動くこともある。言い換えると、あなたの意識しないところで反応することがあります。この結果、動きの統率が乱れ、互いに触れあうことがあるということです。こうしたことは、いずれも不自然なことではありません。でも問題はそこではないんです。なぜ、それを人は、「誰かに触られた」と感じるのか? 実は、ここにこそ非常に大きな秘密があります。

 

触手の根っこはオーブです。オーブはあなたの頭にくっついています。それがあなたの感覚器になっている。ここで、考えてみてください。じゃあ、あなたの「意識」はいったいどこにあるでしょうか?「そりゃ脳だろう」・・・あなたも含め、現代人にこの質問をすれば、多くはそうお答えになるはずです。これは、つまり、触手の感覚は、オーブを経由して脳におくられているということになります。ではここでもう1つ。決定的な質問をしましょう。

 

・・・あなたの意識は「いくつありますか?」 考えたこと、ありますか?