ということで、ちょっと唐突に話がかわりますが・・・。
あなたは、もちろん仏像を見たことがありますよね。ぜひ、その姿をいくつか思い出してみてください。どうでしょう?必要ならネット検索してみてもいいですよ。
今、僕が、あなたに注目出してほしいのは、実は仏像そのものではありません。仏像の背中。そこにある飾りです。仏像にもいろいろ種類がありますが、ある程度の大きさの仏像には、たいてい背中に炎のような形や、円形のもの、あるいは何本もの金色の長い棒をクジャクの羽根のように広げたような飾りがあります。見たことありますよね。では、この飾り、何だかおわかりでしょうか?
多分 中学生の頃に習ったと思います。それは一般に「光背」と呼ばれていて、仏の後ろから光、つまり「後光」が射していることを表現していると言われています。思い出しましたか?
さて、問題はここからです。では、その光背とか後光というのはいったい何なのでしょう? もしこれが、仏像や仏教画だけに見られるなら、仏教独特の意味があるのかもしれません。でもそうではないんです。
神とか聖人を描いた絵画や像で、背後から強い光があたっているような表現は世界中にあり、多くの宗教にも共通してみられます。確かめてみてください。ネット検索すれば、そうした絵画や像をいくらでも見つけることができます。
このことは2つの大きな意味をもっていると僕は思います。