さて最後。第3のパターンです。
このパターンは、ここまでの2つとは少し趣が違います。ここまで説明した物理型と転写型は、あなたが見たり感じたりしたものが、実際の目や耳で感じるか、霊感で感じるか、という差はあるものの、あなたが見るもの、聞くものは霊の側が用意しているという点では同じです。霊が物理的な像を作ってあなたに見せたり、霊が保持しているイメージを、霊があなたに送りこんできたり、あなたが読み取ったりしているということです。
でも、実は、世の中の霊の目撃例や心霊映像の中には、そうでないものもあります。霊が意図していない状態。いわば無防備な状態にあるところが偶然に目撃されたり映像に記録されたりしてしまうことがあるのです。あれ? 「お前そんなことはあり得ないって言わなかったか?」はい。そうです。霊が無防備なときに「人の姿」や「人の一部」のような形をもった霊の姿が映像にとらえられることはありません。確かに僕はそう言いました。その意味でこれは第1のパターンとは違います。この第3のパターンは、「霊自体」が見えたり撮影されたりするパターンです。
言い換えると、そもそも、霊そのものは本来どういう姿をしていて、それはどう見えるのか、どう映像として記録されるのか・・・ということになります。
それもやっぱり、お化けはお化けなんじゃないの?と思うかもしれませんね。でも、それは間違いです。あなたは、例えば無防備にのんびりくつろいでいるお化けを盗撮した動画とか、あるいは撮影されているのに気付いて、びっくり顔で、あわてているお化けの映像をみたことがあるでしょうか? 写真週刊誌のスクープ写真や、パパラッチに私生活をスクープされた瞬間の芸能人・・・みたいな心霊写真。どうでしょうか? ないですよね。ないはずです。
理由は簡単で、そんな時、霊たちは「人の姿」をしていない。だからそんな心霊映像は決して撮れないし、どんなに霊感が強くても見られないのです。