さて、オーラに姿を変えたオーブですが、この変形には、まだもう少しだけ続きがあります。
実は棒状になったタイルの中には、束にならず、オーラにも変化せずに、棒状のまま残るものがあります。それらは2mを超えてもなお、そのまま伸びつづけ、通常は、だいたい長さ4、5m程度にまで達します。ただし、その時にはもう棒のような硬さはなく、それぞれがしなやかに自在に動きながら、様々な方向にのびていきます。僕はこれをオーブの「触手」と呼んでいます。こうして全身が雲のようなオーラにつつまれ、後頭部からは何本もの触手が伸びて周囲を探るように動いている。これがオーブの変化の最終形です。
そして最も重要なのは、この変化が、仏や聖人などに限られたものではなく、ごく一般的な、ありふれたものだということです。あなたにも、わたしにも、あなたの身の回りにいるだれにでも起こる。つまり、オーブの一連の変化と、オーブの触手やオーラをまとった姿が、普通の人間の、標準的な「霊的な姿」ということです。