面白いことに、僕が質問するまでもなく、多くの人達は心霊映像を見ると、ほとんど自動的に、それが本物かどうかを判定しようとします。
たとえば「この映像マジ『やばい』」とか「これは合成だろ?!」といった具合に、何かしら真偽にかかわるようなコメントを口にする人が多い。どうですか?あなたもそうしてませんか?
でも、そんな時、皆さんは(そして多分あなたも)何を根拠として、真偽の判断をしているのでしょう?
世の中には心霊映像だけでなく、いろんなお化け話、心霊話、怪談話などがあふれています。でもそこに登場する、霊や、幽霊や、お化けや、悪霊や、怨霊や、妖怪や、精霊や、もののけ・・・といった存在は、そもそも、何者なのでしょう? 皆同じなんでしょうか、それともそれぞれ違うんでしょうか?
また彼らは本来どう見えて、どういうことをするはずのものなのか、その見え方やふるまいに何か決まりや、法則のようなものがあるのでしょうか? あるいはそんなものは無いんでしょうか?
こう聞かれると・・・答えに困りませんか? いかがでしょう。
おそらく世の中のほとんどの皆さんは、霊やお化けはどう見えるのが『普通だ』とか、あるいは『こう見えるのはおかしい』なんてことは、はっきり認識してはいないし、そもそも気にしたこともないと思います。
だから、心霊映像の真偽は、それを見た人の、その時の感覚だけで判定されている。
ある程度精巧なら、これは本物かもね・・・と思う人が多くなるし、逆に、いかにもちゃちな合成のように見える映像はニセモノだと即断する人が多い。そんな感じしませんか?
ところが、です。 残念ながら、それはまるで正しくないのです。